「コピーライターになりたい」という方をよく聞きます。そういう声を聞くたびに、こう思います。

いや、なればいいじゃん!

お腹がすいたらレストランに行くように、寝たかったらベッドに行くように、コピーライターになりたかったら、コピーライターになればいいと思います。ただ、そういう人って「自分にはスキルが…」「難しそう…」とハードルを高く設定していると思うんですよね。でも

少しずつ始めていけば大丈夫です!

今回は「どうやったらコピーライターで独立していけるのか」について、私の経験談をもとに語ってみたいと思います。

コピーライターで独立する前に

コピーライターで独立する前に
コピーライターで独立する前に

コピーライターで独立する方法をお伝えする前に「そもそもコピーライターって需要あるの?」「広告会社で経験を積んでいないと無理?」「実績がなくても大丈夫?」という疑問に応えていきます。

そもそもコピーライターって需要あるの?

自分も独立する前は「コピーライターって仕事あるの?」と思っていました。それを確かめるために、クリエイターEXPOというイベントで「キャッチコピー書きます」というブースを出してみたんですね。そしたら、用意していた名刺がほとんどなくなりました。業種問わず興味を持ってくれるお客様は多かったですね。コピーライターを探している方は、意外と多いです。「なかなかいいキャッチコピーが思いつかない」という悩みを抱えてる方、制作会社でも、事業会社でも、個人の方でも結構いらっしゃいます。なので、需要は普通にあると思います。そもそもキャッチコピーが全く関係ない企業は1つもないですしね。

広告会社で経験ないと無理?

僕は広告会社で働いたことはありません。つまり、広告会社で経験を積まなくてもコピーライターで独立できます。ただ、例えば「TVCMに流れるようなキャッチコピー」や「大型複合施設のキャッチコピー」など規模の大きいキャッチコピーを書きたい場合や、プロジェクト全体から携わりたい場合は広告会社の就職を目指した方が早いとは思います。ただ「個人のキャッチコピーにも携わりたい」「ホームページの一部でもいいからキャッチコピーを書きたい」など、スポットで関わるような細かい言葉周りでしたら、広告会社での経験がなくても入り込める余地はあると思います。

実績がなくても大丈夫?

例えばあなたが家を作るとします。家を誰に建ててもらおうか悩んでいる時に「自分が作ります!経験はないけど頑張ります!」と言う人にお願いしたいと思いますか。…やっぱり不安で頼めないですよね(笑) なので、コピーライターとして独立するためにまず必要なのは、これからお話する「実績をつくる」です。これは小さな実績でも大丈夫です。ただ、理想なのは「実際に使われたことが分かる」キャッチコピーをつくることです。キャッチコピーの内容よりもぶっちゃけ大切です。

コピーライター独立へのステップ

コピーライター イメージ
コピーライター独立へのステップ

実際にコピーライターとして独立するためにどう動けばいいのか、一体何をすればいいのか解説していきます。順を追って1つずつ進めていきましょう。

ステップ①「まずコピーを書いてみる」

私の場合は「宣伝会議賞」というキャッチコピーコンテストに応募したことが、コピーライターの出発点でした。ここで「キャッチコピーを書くことの楽しさ」を体感しました。こういう広告賞は、興味をもったらどんどん応募してみましょう。無料ですし。書き方なんて分かってなくていいです。そもそも「キャッチコピーを書くのが楽しいかどうか」を知るのが大切だと思います。ちなみに、こういった公募で受賞する近道は、とにかく「過去の受賞作品」を見ることです。それを真似るのが一番手っ取り早いです。あ、パクるとかではなく、「どうやって作られているか」の発想を真似るという意味です。自分で書いたコピーと、受賞作品のコピーの違いを見比べると、色々気付きが見えてきます。

初心者でも応募できる広告賞については、こちらの記事で解説しています。

ステップ②「仕事を受けてみる」

コピーライターを目指している人で、ここのステップまで進んでいる人はあまり聞いたことがありません。私の場合は「ココナラ」というサイトで「キャッチコピー30案1000円で書きます」というサービスを作り、キャッチコピーを仕事として受け始めていきました。クラウドワークスやランサーズでもキャッチコピーの仕事はあるようですが一括募集しているところが多く、採用されないと実績どころか報酬にもならないので、個人的には確実に自分に受注してくれる「ココナラ」などのサイトがおススメです。

「実績がない自分がサービスを立ち上げてもいいの?」と抵抗がある方もいるかもしれませんが、そもそもキャッチコピーコンテストに応募している時点で、他の人よりも「キャッチコピーに興味がある」という点では上回っているので、あまり気にしすぎなくても大丈夫だと思います。

ココナラ等でサービスをつくるときは、「あまり実績がなくても頼みたくなる理由」を考えましょう。例えば「他よりも安いのに、30案も作ってくれる」「他よりも安いのに、何度でも修正対応してくれる」「他よりも安いのに、ヒアリングからしてくれる」など、「他よりも安いのに●●ができる」という特徴を増やすことで実績がなくても仕事につながる可能性が高いです。報酬額の前に、まず実績です。

「キャッチコピーの仕事を探す方法」は、こちらの記事で解説しています。

ステップ③「ホームページを作る」

ある程度実績ができたら、次はホームページを作りましょう。実績だけ載せて「詳しくはメールください」というポートフォリオサイトではなく、「サービス内容」「料金」「実績」「お問い合わせフォーム」がしっかり掲載されたホームページの方がいいです。ホームページをしっかり「サービスの窓口」としてセッティングした方がより信頼感が出ます。また、ホームページは個人名より屋号(店名みたいなもの)があると、らしくなっていきます。

ホームページは最初は「ペライチ」や「wix」などのテンプレでいいと思いますが、自然検索でひっかかりにくいので、ゆくゆくはちゃんとした業者で、ワードプレスなどで作った方が絶対いいです。ちなみに、早めに独自ドメインを獲得した方が、自然検索で引っかかりやすくなります。

また、ホームページは「料金」を書くのがカギです。自分の場合は「キャッチコピー10案10,000円」が安心材料になっていてお問い合わせをいただけているかと思います。「料金はご相談」だと、クライアント様からするといちいち予算確認をしないといけない手間が出てくるので、目安でも料金は書いた方がいいと思います。いかに「頼みやすくするか」がカギです。

ステップ④「開業届を出す」

得た報酬はちゃんと税務署に報告しないといけないので、開業届を出して青色申告をちゃんとやりましょう。ここら辺の手続きは調べればいくらでも出てくると思いますが、そこまで大変じゃなかった気がします。また、開業届を出すと、気持ちが引き締まってきます。いきなり「コピーライターで食っていくぞ!」というと大変ですが、「まぁ、どうせたいした収入にならないから、バイトでもしながら少しずつ頑張っていこう」という気持ちで始めた方が気が楽です(笑)「少しずつ」が大切ですね。「独立」というとすごい大きな決断のように思えますが、「自分の事業を少しずつ大きくしていく」という感覚だったら、無理なく始められます。

ステップ⑤「営業する」

自分は、最初の頃は全国のホームページ制作会社に片っ端から、お問い合わせフォームで営業していきました。ほとんど返信はありませんが、今でも関係が続いているお客様もいらっしゃいます。まずは自分で立ち上げたキャッチコピーサービスを発信しまくりましょう。SNSもすべて始めた方がいいです。SNSでライターを探している方、結構います。

あとは、ただコピーライターを名乗るのではなく「コンセプトから作れるコピーライター」「健康食品に強いコピーライター」「Z世代のコピーライター」など、1つ差別化ポイントを載せると、お客様との共通点が深くなりますし、営業戦略も立てやすくなります。

コピーライターで独立できる人

コピーライターで独立できる人

コピーライターとして独立して行ける人の特徴を自分の経験をふまえて紹介します

納期を守れる

コピーライターとしてというより、社会人としての鉄則かなとは思うのですが、納期を守れない人、とくにフリーランスにはたくさんいるみたいです。逆の立場で考えた時に、納品日になっても連絡が来ない相手に、また仕事を頼みたいと思いませんよね。キャッチコピーの質云々の前に、こういう当たり前なことを当たり前にするだけで、信頼関係は少しずつ築いていけます。

言いたい事が汲み取れる

コピーライターというと「発想力」「語彙力」など「書く能力」をイメージされる方が多いですが、一番大切なのは書く能力より「聴く能力」です。キャッチコピーをお願いしたい人は「何か言いたい事がある」人です。その「何が言いたいか」をいかに汲み取るかは超重要です。ここが汲み取れないと、いかに目を惹くレトリックであったとしてもクライアント様には全く刺さりません。コピーライターはペンだけではなく、マイクもしっかり持ちましょう。

自信を持つ

「まだ経験のない自分がコピーライターなんて名乗っていいんだろうか」と思う人も結構います。自分もそうでした。でも一度「コピーライター」と名乗ってしまえば、自覚が勝手に芽生えていきます。「経験を積んでからコピーライターになる」というよりは「コピーライターになって経験を積む」方が早いです。というより、どんな仕事も「スキルを身に付けてから大きい仕事をする」というより「大きい仕事をすることでスキルを身に付けていく」という発想の方が成長できます。なので、堂々とコピーライターと名乗りましょう。周りの目とかどうでもいいです。自分がコピーライターだと思えば、コピーライターなんです。そこに覚悟と自信を持ちましょう。

コピーライターで独立する上での注意点

コピーライターになりたいのに、努力の方向が少しズレている方が結構います。その注意点をまとめてみました。

広告賞より、1回の実務。

趣味としてキャッチコピーを楽しむ分には公募は最高です。ただ、コピーライターを目指すために公募賞を目指すのは遠回りかと思います。「ことばやさん」のホームページで見られているのは「受賞歴」よりも圧倒的に「制作実績」です。クライアント様が気にすることは「すごい賞をとったかどうか」ではなく、「ちゃんとしたクライアントワークをしているかどうか」だと思います。公募に挑戦すること自体はいいと思いますが、「実際にコピーライターとして仕事をしたことがある」という経験を積んでいきましょう。

写経だけして満足しない

コピーライターの勉強法に「写経」があります。それは、名作キャッチコピーやボディコピーをノートに書きまくる方法ですが、このやり方はいいのか悪いのかは自分は正直分かりません。やらないよりはやった方がいいと思いますが、「たくさんコピーを写経する」よりは「なぜこのコピーになったのか」を考える方が大切かなと思います。どんな名作コピーも最終的なアウトプットでしかないので、オリエンからそのキャッチコピーにいたるまでの「プロセス」を自分なりに想像してみる方が大切なのかなと思います。

極端な例でいうと、美味しい料理を食べまくったところで、美味しい料理を作れませんよね。その美味しい料理を「どう作ったのか」がカギだと思うので、そのレシピや調理工程を自分なりに考えるのが大切だと思います。

本より、実践。

キャッチコピーや広告本はたくさんありますが、それを何冊読み込んだところで手を動かさなければ何も始まりません。そういう本はどちらかというと「キャッチコピーの書き方に困ったら読む」ような参考書として活用した方が効率的かなと思います。野球のテクニック本を何冊読んでも、試合に出なかったら一向に上手くなりませんよね。本で得ることより、実際にクライアントワークで気づくことの方が圧倒的に多いです。そういう実践の機会を自分から掴んでいきましょう。

コピーライター独立 まとめ

これまでの内容を簡単にまとめてみます。

・コピーライターの需要は結構ある。
・業界未経験でも、コピーライターで独立できる。
・公募でキャッチコピーを書いてみる。
・実務での「実績」を積み重ねる。
・ホームページを作る。
・営業する。

これを一気にしようと思うと大変ですが、1ミリでもいいので少しずつ活動を始めてみてください。「今日は公募で1本キャッチコピーを書いてみた」どころか「公募でキャッチコピーコンテストを探してみた」だけでも、大きな一歩です。何事においても大切なのは「継続」です。「何もしなかった日」は1日も作らないようにして、1%でもいいので少しずつコピーライターとして進んでいきましょう。

「夢に向かって勉強する」と準備するのではなく「取り急ぎ夢をやってみる」という感覚の方がいいです。夢なんて、今すぐやっちゃえばいいんです。

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