芸能界のBIG3が「たけし」「さんま」「タモリ」と言われるように、キャッチコピーにもBIG3がいるとしたら「笑顔」「安心」「未来」じゃないかなと思います(笑) 「笑顔」は、本当に太陽のようなポジティブワードで、企業のステートメントにもよく使われるキーワードです。今日はそんな「笑顔」を使ったキャッチコピーや、その考え方や作り方を考察していきます。

輝く笑顔は、口元から。

輝く笑顔は、口元から。

FRISK WHITE

「笑顔」「口元」「WHITE」というこの3単語から、何となく「口が綺麗になる」という印象が湧いてきて、「女性用のフリスク」というのが一発で伝わりやすいキャッチコピーですよね。フリスクで口がサッパリし、気分が晴れやかになり、それが笑顔に繋がっていく過程が想像できて、すごいしっくりきます。

笑顔を、ここから。

単なる飲みものを売る機械だけど。
日本のどこにでもある機械だけど。
自動販売機の前で、
いろんな人が一息ついたり、笑い合ったり、
こころをほんわかと通い合わせていたりする。
やさしい時間。しあわせな時間。
自動販売機って実は、
そんなものも提供していけたらと思うんです。
「ガコンッ」その音の数だけ笑顔が増えていくといいなあ。
いままでも、これからも。
いつもの場所で、あなたのために立っています。
あなたがいるから、ここにいます。

日本コカ・コーラ

普段あまり意識せずに、だけど身近にある「自動販売機」。だけどよく考えると、「ちょっと疲れた時」「何か美味しいものを飲みたい」という気持ちに寄り添ってくれる、ちょっとした幸せを提供してくれる機械ですよね。自動販売機が、ちょっと優しい人のように見えてくる、自動販売機が笑顔を作ってくれると感じられる、読むだけでほっこりするコピーですよねぇ。

笑顔って、暖房だ。

今年も、冬が街を支配する。
風が、指先を切りつける。
最も冷たく感じるのは、雪ではなく、冷えた汗。
寒がってちゃ、だれも元気にできない。
笑顔って、暖房だ。

UNIQLO

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ、という有名な詩を、ユニクロバージョンに置き換えたような、より端的に伝わるコピーですね。ユニクロは、人を温めるだけじゃなく、温まった人の笑顔が、また誰かの笑顔を作っていくと、その先の価値まで広がりのある、心温まるキャッチコピーですよねぇ。

家族の幸せは、ママの笑顔でできている。

ママの笑顔のそばに。

VAN HOUTEN COCOA

このコピー、今だったら「パパの笑顔は無視ですか?」みたいな野暮なツッコミが入りそうですが、でも「ママが笑顔になると、家族みんな笑顔になる」というのは、すごい共感できます。ママの機嫌がいい家庭は、絶対うまくいっている気がします。そして、この「VAN HOUTEN COCOA」のCMが結構うるっとくるので、もしよければご覧ください。

プレゼントひとつで、笑顔はふたつ。

プレゼントひとつで、笑顔はふたつ。

PARCO XMAS GIFT

プレゼントはもらう方だけではなく、あげる方も嬉しくなるものというのが「笑顔はふたつ」という言葉で伝わってきますね。数を伝えることで、贈り物一つで幸せが2倍になるという効果の大きさが、分かりやすく伝わってきますね。

席をゆずった。笑顔をもらった。

「どうぞ」のひと言で、車内に笑顔が生まれます。
みんなでつくるみんなの快適

JR西日本

「席をゆずりましょう」と行動を促すのではなく、「席をゆずると、こんないいことがありますよ」というのを「笑顔がもらえる」と分かりやすく伝えられているコピーですよね。たった3文字「どうぞ」だけで、確かに車内もほっこりした雰囲気になるのは、とても共感できます。

ママのことばが子どもを育てる。
子どもの笑顔がママを育てる。

ママのことばが子どもを育てる。
子どもの笑顔がママを育てる。

Baby Kumon

幼児向けの絵本の読み聞かせサービスのキャッチコピー。こちらも「席をゆずった。笑顔をもらった」という構造と似ていて、「与えるだけじゃなくてもらうことができる」というのを表していますよねぇ。ママが子供を育てるという常識を覆すような二行目が、インパクトありますね。

キミの笑顔が、旅の目的地です。

キミの笑顔が、旅の目的地です。

JR東日本 ANA

「観光地に着く」ことが旅の目的ではなく、「旅行者が笑顔になる」ことが旅の目的であるという、企業の想いが伝わってくるコピーですね。コロナが終わった後の旅は、どこに行っても目的地になる気がしますねぇ。

どうも、君の笑顔がぼくの体にいいみたい。

ほぐれる味を、ありがとう。

味の素KK「風味調味料 ほんだし」

「笑顔が体にいい」という表現はなかなか斬新でありつつ、「どうも」「みたい」というトーンが、この旦那さんの本音の部分を惹きたててる印象があります。ほんだしで作る料理の美味しさや温かさが、じんわり広がってくるようなハートフルなキャッチコピーですねぇ。

お気に入りを着ていれば、作った笑顔は必要なくなる。

お気に入りを着ていれば、作った笑顔は必要なくなる。

LUMINE

「お気に入りの服を切れば、自然な笑顔になる」というのを「作った笑顔は必要なくなる」と表現することで、感情を素直に解き放てる気持ちよさが逆説的に伝わってきますね。自分自信を着飾っている、よく見せようと思っている女性に刺さりそうな気がしました。

「笑顔」のコピー、いかがでしたか? 普遍的なコピーになりやすくなってしまうこのキーワードも、きちんとした文脈の中で使うことで、飾り言葉ではなくちゃんと想いが伝わってくるキャッチコピーになりますよねぇ。勉強になりました。

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