7月6日から関東圏で放送されている「サイボウズ」のテレビCMのキャッチコピーが、話題になっています。この「がんばるな」には、どういう意味が込められているのか、見ていきます。

さらにサイトにはこのようなボディーコピーが掲載されています。

経営者の皆さまへ

新型コロナウイルス感染症の流行を機に、
私たちの働き方が大きく変化しています。

これからもテレワークを続ける会社や、
「原則出社」に戻す会社など、
いろいろな企業があると思います。

そんな今だからこそ、問いたい。
社員に通勤をがんばらせることは、
本当に必要でしょうか?

デスクワークが中心でも、
在宅勤務を求める社員がいても、
通勤を強制する意味はあるのでしょうか。

出社したい人は、出社する。
在宅勤務をしたい人は、在宅勤務をする——。

「100人100通り」の働き方が、
もっと当たり前になるように。
このテレビCMとWebサイトが、
皆さまの働き方のチャレンジを後押しする
きっかけになれば幸いです。

サイボウズの「テレワーク」のキャッチコピーですね。このコピーを読んだ後に、「がんばるな、ニッポン」の意味を考えてみると、「社員に頑張らせて出勤させるな」という意味が込められているように思えます。

テレワークシステムを販売する会社は、きっとサイボウズ以外にもたくさんあると思うのですが、日本の働き方を問いかけることで、「テレワーク=サイボウズ」という強烈なインパクトが残る仕掛けになっていると思います。

それをふまえて、このコピーのうまいところは、この2点だと思いました。

 

①主語を大きくする

 

一部の経営者だけではなく、「ニッポン」を主語にすることで、まさに日本全域に広がるような主張とPRができているキャッチコピーになっていると思います。また、時代の風潮をしっかり捉え、まさに「誰かが言ってほしい」ことを大声でしっかり主張してくれたことも、大きなPR効果になったのではないでしょうか。もし、自社のテレワークシステムのPRだけにとどまっていたら、ここまで話題になっていたかは疑問ですよね。

 

②問いかける

 

大きく主張するにしても、「今、出勤させている会社はおかしい」と、言い過ぎていないところが、またうまいんですよね。

社員に通勤をがんばらせることは、
本当に必要でしょうか?

と問いかける文にすることで、自分の意見をごり押ししすぎずに、真摯に訴えかけている姿勢だけが残るキャッチコピーになっていると思います。そう、この問いかけ、実は「反語」なんです。「本当に必要かどうか」を質問しているわけではなく「いや、必要ないんじゃないでしょうか」というニュアンスを込めているんですよね。主張を強めつつ、相手を貶めない言い方ができていて、本当に勉強なります。

 

まとめ

ただ主語を大きくして主張を強めれば、いいキャッチコピーになるかといったら、そうではないと思います。ただ、今回の場合は「いまの日本の現状はおかしい」という働いている人たちの不満があったらこそ、このサイボウズの主張がより響くものになったのだと思います。まさに、「時代のニーズ」をしっかり汲み取った、お手本のようなキャッチコピーだと思いました。

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時代によって、いいキャッチコピーの基準も変わっていくわけですよね。

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